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ベンチャー企業で働くソフトウェアエンジニアの技術録

Swiftでバイト配列(UInt8配列)の変数どうしで論理演算XORを計算する方法

Swiftで[UInt8]のままXORをする必要がありました。しかしSwiftのXOR演算子は「^」であり、下記のように書いてもコンパイルエラーとなります。

let first: [UInt8] = [0xff, 0x10, 0xa0]
let second: [UInt8] = [0x01, 0x02, 0x03]
let result: [UInt8] = first ^ second

まあ、当然ですね。「^」演算子を使う場合はInt型の変数である必要があります。

ループでUInt8ペアを全てXORすればいい

かといって、[UInt8]を10進数に変換して演算子を使ってXORすると、Int型から[UInt8]に戻すのが大変です。しばらく格闘してみましたが、挫折しました。で、息抜きしていたら「UInt8ペアをXORしていけばいいやん」と気づきました。

public static func xor(first: [UInt8], second: [UInt8]) -> [UInt8] {
    var answer = [UInt8](repeating: 0x00, count: first.count)
        
    for index in 0..<first.count {
        answer[index] = first[index] ^ second[index]
    }
        
    return answer
}

いやほんとプログラミングの成果って時間に比例しないですねー。息抜きしたり休んだほうが圧倒的に短い時間で仕事終わったりしてしまう。。。

MacOSにHomebrewでHttpキャプチャソフトFiddlerはインストールできなくなったのでMonoで起動しましょう

HttpでAPIを叩くときに重宝するのがFiddlerです。Windowsアプリ開発では使わせていただいているのですが、iOSアプリ開発でも使えるのでしょうか。どうもMacOSでも使っている人が結構いるみたいなのでインストールすることにしました。

Homebrewでインストールできるらしいが…

ググるとHomebrewで簡単にインストールできるそうです。Homebrewでインストールして使っているという記事がたくさん出てきます。しかし実際にインストールを試みると…

iMac:$ brew cask install fiddler
Error: Cask 'fiddler' is unavailable: No Cask with this name exists.

インストールできない。そんなアプリは存在しないと言わんばかりです。おかしいな…。

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Githubにpushできなくなってfatal: could not read Username for 'https://github.com'とか言われる

C#で.Net Frameworkなアプリケーション開発にはVisual StudioとGithub Extension for VIsual Studioを使っています。最近は自宅作業もなかったため、久しぶりに家の環境でpushしてみたら

fatal: could not read Username for 'https://github.com' No such file or directory

と言われてpushできない状態に… orz

状況を調べてみる

Cloneとかはできるので、Usernameが読めないとか、ファイルやディレクトリが見つからないというのは意味がわかりませんね。それでこのエラーメッセージをググって見たのですが、特にこれといった情報には出会えず…。
qiita.com
ただ、この人は2014年にGitのバグでpushできない状態になっていると言っています。今は当時から比較するとメジャーアップデートもされているので、この不具合が原因ってことはなさそうです。ということは、壊れた?

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XcodeとSwiftでUILabelのテキストのハイパーリンク化は気軽にはできない

HTMLライクなデザインでテキストにハイパーリンクを付けることになりました。

各項目を入力して送信ボタンを押してください。何か分からないことがありましたら、こちらからお問い合わせください

こんなケースですね。アンダーバーだけハイパーリンク化しないといけなかったんですね。これをUILabelを使って実現できるか色々調べて試してみました。

NSMutableAttributedStringを使う

NSMutableAttributedStringというクラスがあって、Stringに様々な属性を付加することができます。UILabelやUITextViewにはatributedTextというプロパティがあるので、このプロパティにNSMutableAttributedStringインスタンスをセットするとアンダーラインや文字色など変化あるテキストを表示することができます。WindowsやAndroidだとマークアップ言語に記述できるのですが、iOSだとコードビハインドで遅れていますね。まあ、しょうがないです。

let textView = UITextView()
textView.isSelectable = true
textView.isEditable = false

let text = "各項目を入力して送信ボタンを押してください。何か分からないことがありましたら、こちらからお問い合わせください。"
        
let attributedString = NSMutableAttributedString(string: text)
let range = NSString(string: text).range(of: "こちらからお問い合わせください")

attributedString.addAttribute(NSAttributedStringKey.link, value: "https://www.yahoo.co.jp/", range: range)
attributedString.addAttribute(NSAttributedStringKey.underlineStyle, value: 1, range: range)
        
textView.attributedText = attributedString

これで「こちらからお問い合わせください」だけハイパーリンク化されます。しかしこれはUITextViewを使った場合です。

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SwiftでObjective-Cのポインタ型を書き換えるときのUnsafeMutablePointer<T>について

とあるSDKを使ってiOSアプリを開発しているのですが、いただいたSDKのドキュメントに書かれているサンプルコードがObjective-Cでした。僕はObjective-Cは嫌いなのでSwiftに書き換えます。するとこんな関数がありました。

(id)method:(int*)arg;

Int型のポインタです。Swiftにはない概念ですね。これどうやってSwiftから呼び出せばいいんでしょうか。

Xcodeのエラーを見てみる

とりあえずこう書いてみます。

let value = 1
method(value)

当然エラーとなります。XcodeはUnsafeMutablePointer<Int>を使えとか言ってきます。なんじゃそりゃ。
UnsafeMutablePointer - Swift Standard Library | Apple Developer Documentation

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SwiftでiOSアプリのファイルシステムのディレクトリの存在チェックを行う

iOSアプリのDocumentsディレクトリにログを出力しようと思い、Logディレクトリを作成しました。当然このディレクトリはアプリが初めて起動したときに作成され、以降はディレクトリ作成を行う必要はありません。でもSwiftでディレクトリの存在チェックって情報があまりないんですよね。

ファイルが存在するかどうかを調べる

ググって出てくるのは任意のファイルが存在しているかどうか調べる方法です。

FileManager.default.fileExists(atPath: filePath)

でもなぜかdirectoryExistsというメソッドは存在しません。え、これどうやってディレクトリの存在チェックすればいいんですかね。

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Swift4でDateの日時を任意のフォーマットでStringで表示する

Swiftの日時を表示するのはDateクラスで簡単に実装できます。

// 2018/01/12 00:00:00
print(Date())

しかしFormatを指定するとなると結構行数を使ってしまうんですよね。

let format = DateFormatter()
format.timeStyle = .short
format.dateStyle = .short
format.locale = Locale(identifier: "ja_JP")
// 2018/01/12 00:00
print(format.string(from: Date()))

Dateクラスを拡張する

毎回書くのは冗長ですし、表記を変えたいとなったときに死ぬのでDateクラスを拡張してしまいましょう。

import Foundation

public extension Date {
    public func toString() -> String {
        let format = DateFormatter()
        format.timeStyle = .short
        format.dateStyle = .short
        format.locale = Locale(identifier: "ja_JP")
        return format.string(from: self)
    }
}

これで楽になりました。.Net Frameworkが

// 2018/01/12 00:00:00
DateTime.Now.ToString();

と書けるように、今回拡張したことで

// 2018/01/12 00:00
Date().toString()

と書くことができるようになりました。

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Swift4で任意のDateの日時から日の始まりである0時0分のDateの日時を作る

iOSアプリ開発においてデータベースのデータから本日登録されたデータだけを取り出す必要があったのですが、そのためには今日の0時0分のDateを作らなければなりません。例えば.Net Frameworkでは下記のように作成することができます。

var now = DateTime.Now;
var date = new DateTime(now.Year, now.Month, now.Day, 0, 0, 0);

ところがSwiftのDateクラスにはそのようなイニシャライザはありません。また、Dateクラスから時間や分をInt型の値として取り出すこともできないようです。

Calenderクラスと組み合わせて作る

DateクラスとNSDateクラスばかり調べていたので時間かかってしまいました。結論から言うと下記のようにして今日の0時0分を作ることができます。

Calendar(identifier: .gregorian).startOfDay(for: Date()))

Calenderクラスを使うのですね。上記の例ではDateインスタンスを新規で生成しているので今日になりますが、別の日のDateインスタンスを使えば任意の日時の0時0分を作ることができます。.Net FrameworkはDateTime型で色々できるのでNSDateやDateは貧弱で辛いなあと思っていたのですが、Calenderクラスと組み合わせることでDateTimeと同等の機能が用意されているようです。

Xcodeのライブラリ管理のGUI版クライアントアプリCocoaPods Appを使う

iOSアプリ開発において欠かせないのがライブラリです。Androidではgradle、WindowsではNugetがありますが、なぜかXcodeには標準で使えるライブラリ管理機能がありません。実際のところ公式が確立する前にサードパーティがデファクトスタンダードを取ってしまったというところでしょうか。その最も使われているライブラリ管理システムがCocoaPodsです。しかしこのCocoaPodsはターミナルのCUIアプリケーションです。別にいいけど、AndroidとWindowsと比較してちょっとショボすぎるでしょ…。と思っていたらいつの間にかGUIクライアントアプリができていたので使ってみました。

CocoaPods Appとは

インストーラー形式で配布されています。このためターミナルでコマンドからインストールする必要もありません。楽ですね。
cocoapods.org

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仮想通貨のウォレット(wallet.dat)のパスフレーズを忘れたのでリカバリーを試みました

eXperience Point(XP)という仮想通貨を買ったのですが、翌日にパソコンが壊れてしまいました。幸い別のHDDにwallet.datをバックアップしていたのでウォレットをリストアすることはできたのですが、パスフレーズを入力してもウォレットを復号することができません。どうやら手書きのメモが間違っている様子。顔面蒼白です。

パスフレーズをクラックする方法を探す

手書きのメモが間違っているとはいえ、一部の文字を書き間違っているだけのはずです。しかし考えられる間違いを片っ端から手動で入力してみましたが突破できず。こうなると総当たりクラックツールを使ってパスフレーズを特定するしかありません。そこで同じ状況に陥って解決を試みたひとを探してみました。
blog.r622.net
いました。この方はMonacoinのケースですが、ウォレットがXPと同じ外観ですし、対象もwallet.datと名前も完全に同じです。勉強不足で恐縮なのですが、仮想通貨のウォレットはBitcoinのものを改造して作られているものが多いのでwallet.datのフォーマットは仮想通貨によらず同じである場合が多いのではないかと推測しました。そして、この方が使用したクラックツールがこちら。
github.com
BTCやLTCなどに対応していると書かれています。上述した通り、MonecoinやXPにも対応しているようです。

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